コメント1 |
クリ(栗)[別名:シバグリ] ブナ科クリ属
北海道西南部・本州・四国・九州の、山野に生育する落葉高木。
樹高は10-17m。幹は灰黒色で縦に長い割れ目が入る。葉は互生し、長さ7-14p、幅3-4pの長楕円形、薄い革質。先端は尖り、基部は円形又は浅い心形。葉表は濃緑色、光沢があり、主脈に星状毛がある。葉裏は淡緑色、小さな腺点が多数ある。葉縁には鋸歯があり、鋸歯の先が刺状になる。刺は針状でなく、基部が幅広く、緑色である。雌雄同株。新枝の葉の脇から長さ10-15cmの尾状花序をやや上向きに出す。花序につく花はほとんどが雄花で、基部に雌花が付く。雄花は無柄で半円形の苞の脇に7個ほどが集まって付く。雄蘂は約10個。花被の外に飛び出る。雌花は緑色の総苞の中に3個ずつ入る。総苞は花時には直径3mmほどの球形。外面は先端が鋭い卵状披針形の鱗片に覆われる。花柱は長さ3mmほどの針状で、9-10個あり、総苞の外に飛び出る。 花期は6-7月。 果実は堅果で、その年の秋に熟す。殻斗(イガ)は扁平な球形で、外面に長さ1cmほどの刺が密生する。堅果が成熟すると殻斗は4つに割れる。中には褐色の堅果が普通に3個が入る。
※ 栽培品種はシバグリに比べて果実が大粒。 |