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症例No |
004 |
診断 |
前立腺肥大に伴う細菌性膀胱炎 |
種類 |
犬 |
年齢 |
4 |
診療科目 |
腎泌尿器科 |
症状 |
4ヶ月前から頻尿。前医にて抗生物質の内服をしていたが、飲んでいると良くなるが、休薬すると再発している。元気・食欲はある。 |
検査 |
尿検査、腹部レントゲン検査、腹部超音波検査 |
結果 |
尿検査では、蛋白+、潜血+で他は異常なし(結晶成分-)。腹部レントゲン検査では前立腺の軽度拡大が見られた。腹部超音波検査では、前立腺のエコーレベル上昇と前立腺内に微小な嚢胞の形成を確認。膀胱壁は軽度に肥厚してみられ、膀胱内に浮遊物は確認されなかった。 |
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担当医コメント |
未去勢の男の子だったため、男性ホルモンによる影響で前立腺肥大および前立腺炎となった可能性が強く、それに伴って、膀胱炎を併発したものと判断しました。診断後、内科的な治療をご希望されたので、抗生物質(ニューキノロン系)とウロエース(酢酸オサテロン:犬前立腺肥大治療薬)による治療を開始。1週間後の再診では、頻尿は減ったとのことでしたが、前立腺のサイズは変わらず、その後1ヶ月、抗生物質による治療を行いましたが、前立腺のサイズに変化はなかったため、去勢手術を実施。術後急速に前立腺は縮小し、抗生物質の内服なしでも頻尿症状は抑えられるようになりました。内科療法のみでも改善する場合もありますが、今回は外科的処置(去勢手術)を行わないと改善が見られないケースでした。 |
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