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DB: 症例検討会ページ
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作成日:2011/08/15 18:30:08 JST最終更新日:2012/01/17 11:56:04 JST
症例No 006 診断 ストラバイト結石による出血性細菌性膀胱炎 種類
年齢 4 診療科目 腎泌尿器科 症状 頻尿、尿に血が混じっていた。
検査 尿検査、膀胱超音波検査
結果 尿検査では、ストラバイト結晶(+++)、球菌、赤血球、白血球。尿比重1.046、蛋白(+++)、pH8。
超音波検査では、6.2×10.8mm、4.2×5.8mm、5.0×7.4mmの結石を膀胱内に確認。
食事療法に加えて、抗生物質と消炎剤にて1ヶ月治療を開始。
1ヵ月後の再診ではほぼ症状はなく、膀胱内に結石も消失。尿検査ではpH5、蛋白(−)、他正常化を確認し、治療終了とした。
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担当医コメント ストラバイト結石による激しい膀胱炎でしたが、1ヶ月、食事を変更し、投薬治療を行った結果、膀胱結石は跡形もなく、消失していました。ストラバイト結晶は、食事による尿pHの上昇(アルカリ化)によって、できると言われています。そのため、療法食により尿pHを低下させることで、結石は溶解することが可能です。ただ、それだけでは膀胱炎症状は続いてしまうため、抗生物質と消炎剤により、今ある症状の緩和と結石による膀胱粘膜損傷と2次感染の予防を行います。ただし、溶解しないシュウ酸カルシウムの場合は、外科的な処置が必要となります。

   

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