NOTA |
(★)(短期間でイラク戦争を終結させたアメリカ。だが、その占領統治は相次ぐ武力抵抗によって混乱の極みに陥っている。亡命イラク人を重用しようとしたアメリカの目算はなぜ狂ったのか。イスラーム政治運動の拡大は、ポスト・フセイン体制をどのようなものにしていくのか。13年ぶりの現地訪問を果たした著者が、イラク「解放」の現実を描く。/ 本書は、「終焉」を12年前に経験するはずだったイラク人たちが、12年の月日を経て再びフセイン政権と対峙しようと決心したアメリカの軍事攻撃を受けて、「外国軍」の手によってフセイン体制のくびきから「解放」される過程を描いたものである。そして「解放」されたはずのイラク人たちが、なぜそのまま「外国の占領」という新たなくびきのもとで苦しむことになってしまったのか、アメリカの占領政策の失敗と、イラク人たちの新体制への模索を追っていく。) |