NOTA |
(★)(私が調査先で接した原住民の老人たちがよく口にされたことばは、敗戦で日本人が帰国したときの喪失感であった。皇民であることに誇りを持っていた自分たちを日本国家は見捨てたというのである。愛するものに見捨てられた嘆きであった。/ 日本語に対してこれほどに愛着を持つということは、いうまでもなく日本に対する愛着心が根底にある。/ 日本の統治時代を経験した、原住民を始めとする台湾人の多くが日本に抱く愛着心の根源をこれから本書であきらかにする。そして、その根底に働く、台湾原住民と日本人のふかい繋がりを説く。) |