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作成日:2008/06/01 01:59:38 JST最終更新日:2008/06/01 01:59:38 JST
曲名 「父の背中と赤い金魚」
ジャンル J-POP
作詞 沙羅
作曲 MINORU
編曲 MINORU
歌手 MINORU
登録サイト NEXT MUSIC
公開月日 2008/05/31
曲の長さ 8"29
歌詞 わたしが3つの夏の日に 夕立のあとに運ばれてきた
夏草の匂いと聞こえてきた 太鼓と笛の音(ね)
あなたはお祭りに行くからと言って 
早めにお風呂の支度をしてくれましたね 
わたしはアサガオ模様の浴衣着て 町のはずれの神社まで
あなたの大きな背中に おぶわれて
心を弾ませて行ったんですよ
夜店で賑わう夏祭り 目移りばかりしてたけど
頬杖付いて金魚すくいを見てたっけ
ヨーヨーひとつと 袋の中で揺れる
赤い金魚三匹を 両手に下げた帰り道
あなたが結びなおしてくれた浴衣の帯を
「かわいい金魚といっしょだね」とにっこり微笑んでくれました
いまでも いまでも昨日のように思い出します

(セリフ)
あなたの命が短いと知らされた時、すべてが消えていくようでした。
陽炎が揺らめく雨上がり、静まり返った病室の窓際で
ベッドにぽつりと座りぼんやり外を眺めてた。
あなたはときどき溜息まじりに独り言をつぶやいてたね
それは、きっと悔しさを隠していたのでしょう…
命の終わりを気付いていたのですか?今となってはわかりません。
あなたの痩せた背中がとても小さくてとても哀しくて、
声さえかけれずに廊下で立ちすくんでた私です。
何もしてあげることが出来ない、そんな自分を責めてはみたけど
今はけっして暗い顔を見せてはいけないと
着替えの下着をしばらく胸に抱きしめ
動くことさえできずに 涙をこらえた午後でした。
あなたともっともっと色んなことを話したかった…そして
「あなたの娘でよかった」と心の中でつぶやいていたのです
いまでも、いまでも昨日のように思い出します。 


あの日とおんなじ七月の ヒグラシが鳴く静かな時に
夕暮れの神社で響いてた 太鼓と笛の音(ね)
あなたの病室(ところ)にも聞こえてましたか
なんだか心に悲しみ震わせてたのは
まもなく届いた知らせがそうでした 時間(とき)がそのとき止まったよ
あなたのやさしい背中を 追うように
その夜 金魚も目を閉じました
最後の力を振り絞り 小さな口でパクパクと 
さよなら言っていたのでしょうか?わたしにも…   
真っ赤な尾びれで 手を振っているような    
仕草のあとで眠ったよ あなたが戻った夜でした
あなたはきっと微笑みながら迎えたのかな・・・
「かわいい金魚といっしょだよ」とあなたの声がしたのです
いまでも いまでも昨日のように思い出します

   

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